週末DIY – 古いドレッサーを塗装でリメイクする方法

押し入れの奥や部屋の片隅で眠っている古いドレッサーはありませんか?傷がついたり、色が剥げたりして、もう使うのは諦めているかもしれません。でも、ちょっと待ってください!古くなったドレッサーも、塗装でリメイクすれば見違えるほど素敵に生まれ変わります。しかも、ご紹介する方法なら、週末の時間を活用して、気軽に挑戦することができます。

思い出の詰まったドレッサーを、自分の手で新しい息吹を吹き込み、お部屋のインテリアに合わせてカスタマイズする。DIYの楽しさと、お気に入りの家具に囲まれる喜びを、この記事を通してぜひ体験してください。

なぜ塗装でリメイク?その魅力とは

古いドレッサーを塗装でリメイクすることには、たくさんのメリットがあります。

  • コスト削減: 新しいドレッサーを購入するよりも、はるかに費用を抑えることができます。
  • オリジナリティ: 自分の好きな色や質感に塗装することで、世界に一つだけのオリジナルドレッサーが完成します。
  • 愛着が深まる: 自分の手をかけた家具には、より一層愛着が湧きます。
  • 環境に優しい: まだ使えるものを捨てるのではなく、リメイクして長く使うことは、環境負荷の軽減にも繋がります。
  • 達成感: 完成した時の達成感は格別です。

リメイクを始める前に:必要なものを揃えよう

いざリメイク!となる前に、まずは必要な材料と道具を揃えましょう。スムーズに作業を進めるために、事前に準備しておくことが大切です。

材料

  • 塗料: ドレッサーの素材やイメージに合ったものを選びます。木材用塗料、水性塗料、油性塗料など様々な種類があります。お部屋の雰囲気や好みに合わせて色を選びましょう。最近では、下塗り不要の塗料や、マットな質感、ヴィンテージ風の仕上がりになる塗料など、多様な種類が出ています。
  • 下塗り材(プライマー、シーラー): 塗料の密着性を高めたり、木のアクやシミが浮き出てくるのを防いだりする役割があります。特に古い家具の場合は、下塗り材を使うことで仕上がりが格段に良くなります。
  • サンドペーパー: 塗装面の汚れ落としや表面を滑らかにするために使用します。粗目(120~180番程度)と細目(240~400番程度)があると便利です。
  • マスキングテープ: 塗装しない部分(鏡や引き出しの側面など)を保護するために使用します。
  • 養生シート: 床や周囲の家具を塗料の飛び散りから守るために使用します。新聞紙やブルーシートでも代用可能です。

道具

  • ハケ、ローラー: 塗る面積によって使い分けます。細かい部分や縁はハケ、広い面はローラーを使うと効率的です。
  • 塗料を入れる容器: 塗料缶から直接塗るよりも、別の容器に移して使う方が塗りやすいです。
  • 手袋: 塗料が手に付くのを防ぎます。使い捨てのビニール手袋やゴム手袋が便利です。
  • ゴーグル: 塗料や削りカスが目に入るのを防ぎます。
  • マスク: 塗料の匂いを吸い込んだり、削りカスを吸い込んだりするのを防ぎます。
  • ドライバー: 取っ手や引き出し、鏡などを取り外すために使用します。
  • ヘラやスクレーパー: 古い塗装や汚れを剥がす必要がある場合に使用します。

ドレッサーの状態確認と丁寧な前処理が仕上がりを左右する

準備が整ったら、いよいよリメイク作業に入ります。しかし、いきなり塗料を塗るのではなく、まずはドレッサーの状態をしっかりと確認し、丁寧な前処理を行うことが重要です。この前処理の丁寧さが、仕上がりの美しさを大きく左右します。

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  1. ドレッサー全体の状態確認: 傷、汚れ、割れ、ぐらつきなどがないか確認します。必要に応じて、木工用パテなどで傷や凹みを補修しておきましょう。ぐらつきがある場合は、ネジの締め直しや補強を行います。
  2. 引き出し、取っ手、鏡などの取り外し: 塗装しない部分や、塗装しにくい部分を取り外します。これにより、きれいに塗り分けができ、作業効率も上がります。取り外した部品は、なくさないようにまとめて保管しておきましょう。取っ手も新しいものに交換すると、全体の雰囲気が大きく変わります。
  3. 汚れや油分を拭き取る: ドレッサー表面のホコリ、手垢、油分などをしっかりと拭き取ります。中性洗剤を薄めたものや、木材用クリーナーなどを使うと効果的です。汚れが残っていると、塗料の密着が悪くなり、剥がれの原因となります。
  4. 古い塗装やワックスの剥離(必要に応じて): 古い塗装が剥がれていたり、厚塗りされていたりする場合は、サンドペーパーや剥離剤を使って剥がす必要があることもあります。ワックス仕上げのドレッサーも、塗料が乗りやすいように表面のワックスをしっかりと落とします。

塗装前の重要な工程:やすり掛け(サンディング)

前処理が終わったら、塗装の前にやすり掛けを行います。この工程も、仕上がりを左右する重要なステップです。

  • やすり掛けの目的: 表面の細かな傷や凹凸をなくして滑らかにし、塗料の密着性を高めるために行います。塗装面の「足つけ」とも呼ばれ、塗料がしっかりと定着するように表面に細かい傷をつけます。
  • やすりの番手の選び方と使い方: 最初は粗目のサンドペーパー(120~180番程度)で全体を軽くやすり掛けし、古い塗装の剥がれや大きな傷などを整えます。次に、細目のサンドペーパー(240~400番程度)で表面を滑らかに仕上げます。木目に沿って、優しく均一にやすり掛けするのがコツです。力を入れすぎると、かえって傷をつけてしまうことがあるので注意しましょう。
  • 粉塵の除去: やすり掛けで出た粉塵は、塗装の妨げになります。ブラシで払い落としたり、掃除機で吸い取ったりした後、固く絞った布で拭き取り、しっかりと乾燥させます。

下塗り(プライマー)で仕上がりアップ!

やすり掛けがしっかりと終わったら、下塗り材(プライマーやシーラー)を塗布します。この工程を挟むことで、塗料の発色が良くなり、ムラを防ぎ、塗料が剥がれにくくなります。特に、元の色が濃いドレッサーや、木のアクが出やすい素材の場合は、下塗り材の使用をおすすめします。

  • プライマーの選び方: ドレッサーの素材(木材、合板など)や、使用する塗料の種類(水性、油性)に合ったプライマーを選びましょう。
  • プライマーの塗り方: 薄く均一に塗布します。塗りすぎると乾燥に時間がかかったり、垂れの原因になったりするので注意しましょう。
  • 乾燥時間: プライマーの製品によって乾燥時間は異なります。製品の指示に従い、しっかりと乾燥させます。

いよいよ塗装!塗り方のコツと注意点

下塗りがしっかりと乾燥したら、いよいよ本塗りの開始です!

  • 塗料の準備: 塗料缶を開ける前に、缶をよく振って塗料を均一に混ぜます。塗料によっては、水や専用の薄め液で希釈する必要がある場合もありますので、製品の指示を確認しましょう。
  • 塗る順番: 基本的には、引き出しの側面や内側、ドレッサー本体の側面、天板といった順で、塗りにくい部分から広い面へと進めていくと、塗りムラや垂れを防ぎやすくなります。
  • ハケやローラーの使い方: 塗料を付けすぎると垂れの原因になるため、容器の縁で余分な塗料をしっかり落とします。ハケやローラーは一定方向に動かし、薄く均一に塗ることを意識しましょう。
  • ムラを防ぐためのポイント: 一度に厚塗りせず、薄く重ね塗りするのがきれいに仕上げるコツです。また、塗料が乾燥する前に触ると、跡がついてしまうため注意が必要です。
  • 二度塗り、三度塗り: 一度塗りだけでは色が十分に発色しなかったり、下地が透けてしまったりすることがあります。発色を良くし、耐久性を高めるために、二度塗り、三度塗りを行うのが一般的です。一度塗りがしっかりと乾燥してから、次の塗りを始めましょう。
  • 乾燥時間: 塗料の製品や気温、湿度によって乾燥時間は異なります。製品の指示に従い、十分に乾燥させることが重要です。乾燥が不十分なまま重ね塗りしたり、触ったりすると、仕上がりが悪くなります。

装飾をプラスして、さらに自分好みに

塗装が終わったら、乾燥を待って、取り外しておいた引き出しや取っ手、鏡などを元に戻します。ここで、新しい取っ手に交換するだけでも、ドレッサーの印象はガラリと変わります。

さらに、ステンシルシートを使って模様をつけたり、デカールを貼ったりすることで、よりオリジナリティあふれるデザインにすることも可能です。

塗装面を保護し、ツヤを出したい場合は、ニスやワックスを塗布するのも良いでしょう。これにより、傷や汚れがつきにくくなり、長くきれいに使うことができます。

完成!生まれ変わったドレッサーを楽しもう

全ての工程が完了し、塗料がしっかりと乾燥したら、リメイクされたドレッサーの完成です!古かったドレッサーが、あなたの手によって見違えるほど素敵に生まれ変わったはずです。

新しいドレッサーに化粧品を並べ、鏡に向かう時間は、きっとこれまで以上に楽しいものになるでしょう。自分でリメイクしたという達成感も、日々の生活に彩りを加えてくれます。

まとめ

古いドレッサーを塗装でリメイクすることは、難しいことではありません。週末の時間を有効活用して、少しの手間と工夫を加えるだけで、愛着のある家具を蘇らせることができます。

今回ご紹介した手順やポイントを参考に、ぜひあなたも古いドレッサーのリメイクに挑戦してみてください。新しい色に生まれ変わったドレッサーが、あなたのお部屋をさらに魅力的な空間にしてくれるはずです。

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